メディアは本日、米朝会談についてもちきりなのですが、世界は構造的な問題を抱えているような気もします。
G7でのトランプさんが声明文を拒否したこと、これはかなりの問題があり、後のG20で合意をすることを望みます。
また、アメリカ経済もきのう発表された中小企業楽観指数は過去最高というような状態になっており、この指数が最高値を迎えるとアメリカ経済はリセッションに陥る可能性が過去の状況をみているとなりやすいのです。
そして、アメリカの消費者物価指数は2.2パーセント増と一見、好調に見えますが、すでにドル高効果で物価が下がり始めています。
そして、トルコに大いに関係がある発表、きょうはFOMCの声明発表の予定で、おそらく0.25パーセントの政策金利の上げはほぼ確実でしょう。
そのほか、利上げが年3回から4回になると専門家と称する人たちは、言っていますが、これは現時点でありえないと思います。
注目はPCE価格の目標値であり、この数字は一部、連銀理事が表明しているように、上下動すると言っているので、大きな変更はないと思います。
このアメリカの政策金利の上げは、トルコから資金流出するのに重要なことになりますので、トルコ投資家にとっては重要なカギになります。
また、鉱工業生産も非常に大事なことで、アメリカの政策金利やトルコの金利、インフレ率というのが現在を表す、照準であるとすれば、鉱工業生産は未来を表す指標となります。
鉱工業生産とは?
人類はイギリスではじまった産業革命によって、より豊かな生活を営むことができるようになりました。
この意味がよくわからない、という方は非常に多いと思いますので解説をしていけば、産業革命によって成し遂げられたことが、工場で同じものを大量に作るということができる、ということです。
たとえば、食器やお茶碗などは、陶芸や釜公房によってそれまで手作り、ハンドメイドで作られていたのですが、この革命によって同じ品質で、同じ商品を大量に生産することができるようになったのです。
つまり、手作りという非効率の極みだったものが、大量生産によって安価に製造され、それが引いては世界全体の富を大きく増やしたのです。
要は、最近では中国が大きく世界経済からみて躍進をしたのは、この工業化が進んだから躍進をしただけの話なのです。
この中国の事例からもわかるように、工業化をすることによって国が大きく成長するのは確かなことです。
日本が第二次世界大戦後から大きく経済復興を遂げたのは、工業化のおかげです。
このように工業化を達成するということは、国が豊かになることを示し、その結果、国が富んでいくということから、この指標が重要視をされるのです。
また鉱工業ということから鉱業も重要視されるのは、工場に持ち込む原料・素材は鉱山から産出されるものになるわけです。
その原材料を加工して商品にするのですから、この鉱業生産も大事なわけです。
要するにこの鉱工業生産が上伸するということを、まず、需要があるからその生産が伸びるということ、その生産が伸びれば、近い将来、その国は発展するだろうと考えるから、大事なことなのです。
鉱工業生産は未来の指標
こういった意味で、経済指標というのは先行、一致、遅行指数の3種類に区分けされるという話を以前にしました。
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トルコの経済指標について
先ず、最初にそろそろ離陸の準備にトルコ円が入ったと書いておかなければいけないと思います。 その理由はテクニカルから発生をしており、ファンダメンタルズではトルコから資金の流出が止まる可能性が高い、という ...
この鉱工業生産は、企業、政府、家計のカテゴリーの中では企業に属するものであり、企業活動の活発さを示す指標になります。
今回はときに景気に先行する指標なのか、一致する指標なのか、遅行して発生する指標なのか、といえば、当然、私は未来を示す指標と書いているのですから数ある経済指標の中でも、先行指標にあたるわけです。
マーケットを分析する人間からすれば、この経済指標の中で重要なものは、先行指標になるのです。
なぜなら、私たちはマーケットの先行きを占うことによって、その利益を確保をしようという人間なのですから、先行指標が私たちにとって重要なのは当たり前の話になります。
つまりファンダメンタルズ分析において、私たちは経済指標の中では、先行指標に注目するべきなのです。
この先行指標の代表的なものは、設備投資になり、この設備投資というのは工場が生産を拡大して、需要を満たすことができないから、その設備を拡大するために使うのが設備投資になるのです。
このことからわかるように、設備投資が拡大すれば、次第に鉱工業生産が拡大されることが予想され、このような状態になれば、その工場で生産されている商品は、需給がタイトになり、その卸売り物価や、消費者物価が上昇してくるのです。
物価は、経済指標の中では一致指数とみなされます。
この物価というのは、経済指標の王様である、GDPに大きな影響を与えるので重要視をされるのです。
そして物価が上昇すれば企業は儲かるのでみなさんのお給料があがるという循環になります。
もちろんみなさんのお給料などの消費者関連の指標はだいたい、景気に遅れて示現するものですから遅行指標と言われることが一般的です。
また、雇用というのも、企業が儲からなければ発生をしないものですから、遅行指標となります。
アメリカの雇用統計が重要視をされるのは、アメリカの場合は個人消費が、7割を占めますので、消費者が儲ければ儲けるほど、アメリカが裕福になるという象徴だから、重要視されるのです。
これが経済指標の簡単な見方になります。
鉱工業生産の重要性はおわかりになりましたでしょうか?
トルコ鉱工業生産
トルコの鉱工業生産をみるのには過去の数字をみなければお話しになりません。
先ずはそこから確認をしてみましょう。
上記は前月比での工業生産になります。3月は若干のプラスになっています。
しかし、一方で、工業の一番コストの高い生産、鉄鋼をみてみましょう。
上記は鉄鋼生産の実数になります。
相対値と実数の違いについては、今後の解説に譲るとしておきますが、一言言っておきます。
金持ちというのは、非常に数字に強いものです、とテレビで言っていました。
つまり、相対値と絶対値の違いをよく理解しており、よくセールストークで営業マンや広告が相対値と絶対値を使いわけて、いかにも良い商品のような宣伝をしますが、こういったものに、金持ちは騙されません。
相対値と絶対値の違いをよく理解していますので、本能的にこいつは嘘つきというのを見抜くらしいです。
話が逸れましたが。鉄鋼生産はすでに、4月は発表されています。
何パーセント減ったのかは各自の計算にお任せするとして、鉄鋼生産というのは非常にコストが高いので鉱工業生産から鉄鋼、船舶、発電所建設を除く国もあるくらいです。
つまり、この鉄鋼生産によって鉱工業生産の数字が大きくブレるから除外して別枠で発表する国もあるくらいなのです。
ですから、鉄鋼生産がこれだけ減っていて、本日発表される鉱工業生産高というのは、減る可能性が高いのです。
しかしコンセンサスは、
予想 | 結果 | 前回 | ||
13日 16時00分 | 4月鉱工業生産(前月比) | 0.7% | - | 0.2% |
13日 16時00分 | 4月鉱工業生産(前年比) | 6.2% | - | 7.6% |
となっており、前月比では、先月よりも鉱工業生産は増える予想になっています。
ただし、前年同月比では減るということになっています。
鉄鋼も前年同月比では減っているのですから、この見方は妥当だと思います。
つまり、本日発表の鉱工業生産は、前月日よりも悪い可能性があるのです。
アメリカFOMC
本日は日本時間の翌朝未明に金利の発表があります。
これについては何度も解説をした通り、トルコの下げの根幹というのは、ドルへの資金流出が原因なのですから、金利を上げられたら、トルコは売られる可能性が高いということです。
今後の展開
鉱工業生産のコンセンサスが、先月よりもよくなっているのは非常に問題で、ほかの経済指標の鉱工業生産に関するものをもみても、先月よりも良くなっている要素はありません。
また、アメリカの利上げもすでに織り込んでいるかもしれませんが、下げ要因になります。
こう考えるとトルコはすでに下がっていますが、下がる準備を始めたといっていでしょう。
ただし、鉱工業生産、FOMCによって下げても一時的でしょう。
この一連のイベントが終われば、また上昇していくと思っています。
あ、そういえば、ECBが明日にありますので、その結果次第では、下げが長引くかもしれません。
そうなると明日はECBの解説もしなければいけません。
ECBがよくわからないので、これがどういう影響を与えるかは非常に難しいと思います。
私は、中期的には買いと書きましたが、目先は下がる可能性が大きいと書きましたからね。
お願いしますよ。こういうわかりやすいところだけを読む読者がほとんどだと思いますが、きちんと全部、読めば、相場全体の流れがわかるようになりますから、ぜひ、読んでいただきたいと思います。
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