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トルコリラ天国への道

底堅いのかトルコリラ円、嵐の前の静けさか!

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経済指標が発表されたぞ 消費者物価指数と生産者物価指数

今週もトルコ経済指標が発表されたぞ。消費者物価指数と生産者物価指数だ。
1月の消費者物価指数(CPI)前月比は予想の1.00%に対して1.06%だった。同じく1月の消費者物価指数(CPI)前年同月比は、予想の20.29%に対して20.35%であった。

ふむふむ、微増だね
トル子

ペソ美
トルコいい感じだね

トルコ - インフレ率(月額)
トルコ - インフレ率(年間)

前々回、前回と連続して改善していた消費者物価指数(月間)だが、今回は若干悪化してしまったようだ。この数値に影響を与えていたと思えるのは食品インフレ率と思われる。

物価関係の他の項目で前月から大きく悪化したものはなく、唯一「食品インフレ率」の悪化が大きく寄与したのだろう。連動して同じような傾向を示すものが他には無いことからも一過性のものと考えたい。
トルコ食品インフレ率

つい先日もインフレ率の今後の推移を上方修正といったトルコ中央銀行の発言もあったので、ここはぜひとも来月良い数値がでることを期待したい。

食品の価格が去年に比べ2倍になっているのね。
トル子

ペソ美
旅行に行ったら飯代が高くつくじゃん。

さらに、生産者物価指数(月間、対前月比)も発表された。予想の1.5%に対して0.45%となっている。

最近は、トルコリラへの強い売り圧力は以前のような惨さはすっかり減り、米国との関係改善や原油先物価格の低さ、米国金利の一服感にてトルコ経済にとっては追い風が吹いているのだから、なんとしても、この高止まりしているインフレ率の改善が望まれるのだ、トルコリラ円の今後の見通しを考える上でもここは次月以降に期待しようじゃないか。

最近のトルコ国内情勢は

トルコ国内に目を向けると、3月31日の統一地方選挙までいよいよ2か月を切ってきた。

首都アンカラやイスタンブールの市長なども選ぶことになるので、国内外からの注目度も非常に高いのだな。昨年の夏秋までは、米国との対立悪化にともなうトルコリラ下落で、景気は大打撃を受けたのだが、最近は関係改善も伝えられている。

ペソ美
ホント、トランプとはうまくやって欲しいぜ

これらの状況がプラスに働き、支持率向上につながれば、エルドアン大統領率いる与党、公正発展党(AKP)は継続して支持得られるのだろう。逆に選挙前のこの時期、国内経済や外交で問題が起こると苦戦を強いられることになりそうだ。

ペソ美
エルドアンも発言には気をつけろよな

そんなことも関係しているのだろうか、以前からトルコ要人からは、インフレ率の改善見通しに少し明るい数値情報の発表など、国内景気への楽観論的発表がいくつか展開されている。また、先日の最低賃金の底上げなどもなんとなく選挙を意識したように思えてならない。

また、海外外交活動に目を向けると、やはり対米国、そしてクルド人とのかかわり方というテーマが話題だろう。つい先日(2月8日)も、エルドアン大統領が「トルコとクルド人の間に問題が起きたことはない」というメッセージを発している。

トルコ・クルド紛争はもう100年近く前の話だね
トル子

ペソ美
日本ではちょうど大正時代だな

トルコ国内においてもクルド人はトルコ人に次ぎ多い約1100万~1500万人が暮らしているのだ。トルコの総人口がざっくりで8000万人なので、約20%弱をしめるのだな。したがって、これも選挙を控え意識した発言かもしれん。

もちろんこのメッセージには、「テロ組織PYD/PKKを地域住民と同一視することは、クルド人の兄弟に対する最大の侮辱だ」というエルドアン大統領からのメッセージにもあり、テロ問題とクルド人問題は別で議論すべきことというのが根底にあることは変わりないのだ。

だからこそ、対米国関係で以前のような冷めた関係から脱したとはいっても、米国がシリアで分離主義テロ組織PYD/PKKに武器支援をしていることには批判を繰り返している。

いずれも、トルコ現政府の方針に沿っての発言内容なのだろが、選挙を前にしたこの時期には支持率維持向上にも有効なのだろう。

トルコリラ円見通し 日足チャートを読み解く

では、チャートはどのような動きを見せているのだろうか。日足をみると、先月のフラッシュクラッシュからじわじわと改善しBBのプラス2σをタッチしていた。

勢いよくプラス2σを↑に抜けてほしかったが、残念。現在は上昇勢いは収まってしまったようで、やや下向きに傾いているようにもみえる。

なんとかBBセンターラインでは支えられているようだが、遅行スパンはローソク足を↑に抜けたのだがそのあとの勢いがみられない。週末終値で遅行スパンもやや上向きになったが、さて来週はどうなるのだろうか。

ちょっと心配だ。

フラッシュクラッシュで逆に底堅くなったんじゃない?
トル子

ペソ美
こうやって見ると、2018年の8月がセリクラって感じだな。

TRYJPY日足チャート

トルコリラ円見通し 週足チャートを読み解く

長~い下降トレンドを継続中の週足も、ここ数週間はプラス1σがローソク足の頭を押さえている状態が続いている。遅行スパンはまさにローソク足に接触し反転することなく↑に抜けてきたのだがこちらもやはり勢いがない。

フラッシュクラッシュの18円台まで下押ししてしまうと、日足、週足どちらでも下方向のトレンドを改めて再認識してしまう流れとなりかねないので注意が必要だな。

最近は底堅い上昇と見えても、長い下降トレンドの戻り過程ということであれば上記の18円台、さらに昨年夏の最安値を試しにいくことも十分あり得るのだ。

日足や週足チャートだけを見ると、いったん再度下方向に向かうほうがチャートの形的には理にかなった動きなのだ。

天国につながる道なのか、地獄への道なのか3月前後は今後の見通しを判断するうえで重要なポイントだな。

できれば、反転上昇に期待したいのはトルコリラ保有者全員の願いだろう。地獄には向かってほしくないのだけどね。こればかりはわからんぞ。

ペソ美
トルコリラで地獄を見てきたやつは多数いるからな

TRYJPY週足チャート

原油(↓)やら米国金利(↓)やら

原油先物価格は一時55台近辺まで戻したが、ここにきて再び50前半に収まるような動きを見せている。直近高値が70台なので、そこまではまだかなり余裕はあるので、さすがに70に向かうことはない(原油の需要がひっ迫するような世界経済状況とは思えない)だろう。
原油先物価格日足

また、米国金利利回りも3%を切った後は2.6台から2.7台という中で落ち着いてしまったようだ。
最近のFRB要人発言を見ても、この後更なる利上げがどんどん進むとは思えず、新興国にとっては良い環境が続くことだろう。

原油はこのまま落ち着いて欲しいね
トル子

原油価格が低いレンジにとどまり、米国金利利回りの低下によって再びトルコのような新興国に資金が戻ってくれば経済も改善する可能性も高くなるはずだからな。
米国金利

トルコリラ円 どっちへ向かうか(3月までの値動き(短期)とその後の値動き(長期)はいかに?)

さて、3月末にトルコは選挙を迎えるのだが、その前に忘れてはいけない重要なイベントがあった。

米中貿易関税の執行猶予期間は今月末できれるのだった。トルコリラは直接関係しないものの、もし物別れになり米国が中国に関税をかけるとなってしまったり、または和解が成立したりどっちに転んでも日米欧の経済や通貨には大きな影響が出るだろう。

米中貿易摩擦は世界的な経済に影響するから、穏便に済ませて欲しいよね。
トル子

トルコリラは主要国の動きに翻弄されることがよくあることから、このタイミングでの通貨変動は要注意だな。もちろんトルコ経済にマイナス要因となる結果になれば選挙への影響もゼロではない。

そして、同じような話が英国ブレグジットでも起きる可能性がある。

週足をみるとこのあと数週間後に起きる米中貿易関税の執行猶予期間やブレグジット、トルコ選挙のタイミングはちょうど週足チャートのローソク足と遅行スパンが接触するタイミングと合致しているのだ

TRYJPY週足と3月イベント位置

このタイミングで起こったニュースをきっかけに大きな動きが出るのだろうか。遅行スパンがローソク足に接近した後は上下いずれかに動き出すことが多いので、今回も動く可能性は高い。

ローソク足がサポートになって上に跳ねて欲しいね。
トル子

ペソ美
下に行くとまた長い下落トレンドになるぜ

さらに、週足は長期にわたって下方向のトレンドを継続してきており今もその最中なのだ。上下どっちに動くかなどと、予想するのは野暮で無意味なことなのだろうが、過去これまでの動きを継承する確率は高い(トレンド変換と判断できる情報がない)なら、これまでどおり下方向に向かうことも想定しておくべきなのだろう。

この見極めの為にも、日足を日々点検しておきたいぞ。嵐の前の静けさのように日足は一定の値幅内でレンジを形成しつつありそうだ。遅行スパンもローソク足に絡み上にも下にも動かない(動けない)日々が続きそうだな。

最後に

いかがだっただろうか。3月近辺はトルコの選挙以外にも英国ブレグジットや米中貿易関税も大詰めを迎えるのだ。現在落ち着いているトルコリラは、次の動きを待っているかのように思える。上昇するのか再度下降するのか、この数週間後に判明するだろう。

どっちに転んでもスワップポイントは獲得できるのだから、レバレッジは極力低く抑え強制ロスカットとならない様しっかりと資金管理を徹底しておこう。

ペソ美
低レバで持っていれば、毎日スワップ貰えるんだけどな。

ホントだね
トル子

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トルコ戦士

トルコ戦士編集部 編集長 2018年6月よりトルコ戦士となる。 その2か月後の8月10日にエルドアン大統領のよる「トルコ戦士ジェノサイド」が行われ果敢なく散る。 9月3日より、再度トルコリライン。 トルコリラのスワップに夢見て幾数年、いつか夢見るリラ円の100円台。

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