指標が発表されたぞ。消費者信頼感と景況感
1月24日に発表された消費者信頼感。予想の59.5に対して結果は58.2。前回の58.7からもわずかに悪化してしまった。なかなか2018年前半の70台以上へも復帰できない状況がつづいている。
さらに翌1月25日に発表された景況感だが、予想の92.9に対してわずかに高い93。前回が91.5だったのでこちらは予想、前回いずれに対しても改善しているようだ。
消費者信頼感とは文字通り消費者視点での景気感であり、もう一方の景況感とは消費者や企業のセンチメントとなる。
したがって企業はやや上向きつつあるが個人消費がなかなか盛り上がらない状況が続いているのだろうな。トルコのGDPに占める個人消費は大体50%後半を占めているので個人消費が冷え込むのはつらいのだ。
上図は消費者信頼感と景気感の過去数か月の推移だが、昨年秋からの動きを見ると確かに景気感が緩やかに上昇しているもの消費者信頼感が今一つ頭が重いようだ。


また、12 月 10 日のトルコ統計局の発表によると、7-9 月期の実質 GDP 成長率は前年比でわずか 1.6%にとどまったとのこと。これは 2010 年以降、クーデター未遂事件があった2016 年 7-9 月期を除くと、最も低い伸び率である。
(公益財団法人 国際通貨研究所 12/25公開資料より)
また、この報告書にはトルコリラ安の影響はトルコの実体経済のみならず、経済成長率や国際収支にも及んでいる様子が確認された。と記載されているが、昨年夏に急落したトルコリラには、当時のレートに戻る気配が無い中で個人の消費が伸び悩んでいるのだろう。

今回の消費者信頼感、景況感の数字もこの分析を裏付けてしまったような結果であった。
株価は順調に上昇トレンドに乗ってきたが、相変わらずの高いインフレ率が解消に向かわない中で、原油先物価格がやや下げ渋り若干上昇気味なのとトルコリラが昨年の22円をなかなかクリアできないことも要因と考えらそうだな。
株式市況は何だかよさそうだな
非常に順調に推移しているものはトルコ株価と国債10年物利回りではなかろうか。下の図はトルコ株式(BIST100)とトルコ国債10年物利回りの日足チャートだ。
ちなみに、BIST100とは日本でいえば日経225みたいなものだ。トルコ主要企業の株価を指標として作成されたものなので投資家がトルコに対して現在投資志向なのか撤退志向なのかもこれで確認できる。
トルコリラ円がなかなか年末の直近高値22円台に戻れない状況だが、BIST100は長いことクリアできなかった100000台を日足終値でも、しっかり抜けておるのだ。


特に株価は非常にきれいに上昇トレンドを進んでいる。年始のフラッシュクラッシュでトルコリラ円は大変な暴落にみまわれたが、株式市況はそこからじわじわと上昇しているぞ。当然だがその流れに沿って10年もの国債利回りは低下中だな。
この状況もあって前出の景況感が順調に推移しているのだろう。あとは、なんといっても高いインフレ率が何時どこまで落ち着くのかが焦点だろうか。
先日も、スイスのダボスで開催されている第49回世界経済フォーラムに出席したベラト・アルバイラク財務大臣から景気改善に対してポジティブな発言が出ていたようだが、くれぐれも選挙に向けたポーズで終わらない様期待したい。
原油先物推移もじわじわと上昇してきたのだが、やはり55円前後はかなり抵抗を受けているのだろうか、日足チャートで見てもこの55円近辺は過去も大きく抵抗ラインとして機能していたようだ。
もしここを抜けて上昇するようであればテクニカル的にさらに上の70円台を目指すのだろうか。
もっとも、最近の情勢的に原油価格が上昇するような政治経済ネタもなく(どちらかと言ったら中国経済の停滞など下方向圧力のほうが大きそう)70台に戻すことは可能性低く、日足BBのプラス2σに接近している状況からすると今後は改めて下方向という可能性も考えられる。
現在のチャートを見ると40半ばから50半ばをレンジとして上がったり下がったりという感じだろうか。このような状況が続いてくれれば資源のないトルコにとっても悪くはないのだろう。
トルコリラ円テクニカル
早速、最新の日足と週足にて確認していこうじゃないか。
日足はBBのプラス1σを終値でも抜けようとしている。微妙な位置だがここでいったん上昇は一休みという可能性もありそうだ。なぜなら左に見える遅行スパン(ピンクの太い線)はローソク足に接触し下方向に垂れているような動きだからな。
週末にポジティブなニュースが流れたりなどで遅行スパンがローソク足を上に抜けるようだと22円台を目指すのではないだろうか。
もし、ローソーク足の抵抗を受け改めて下向きとなってしまうと数日後にはフラッシュショック時の長い下髭をともなった陰線にぶつかる。来週後半以降はテクニカル的にも一定の流れを作りやすい状況となりそうだ。


さらに週足を見ると遅行スパンはローソク足に接触しているのだ。上昇基調中にローソク足に接触しておりその時の週足は長い下落基調の真っただ中。
ローソク足にはねられ改めて下に向かうのがこれまでのパターンだったので、その流れに従う可能性が高そうだが、ここで遅行スパンがローソク足を上に抜けるようであれば、本格的な上昇トレンド入りと考えることもできそうだ。
OANDA口座スワップポイント
OANDA口座も順調にスワップポイントがたまっている。含み益もゆっくりではあるが現在65.7PIPS。
なかなか上に抜けるような動きではないが、スワップポイント獲得が目的であればこの状態でも十分収益源として評価してよいのではなかろうか。
不用意に取引枚数を増やさず、レバレッジを抑えることで大きなドローダウンでも耐えられる状態を維持するのだ。そうすれば強制ロスカットを極力回避することが可能だし、継続してスワップポイントを手にいれられるのだから。
最後に
ベラト・アルバイラク財務大臣のダボス会議における発言もそうなのだが、ここへきてトルコ要人は以前のようなアグレッシブな発言はなく、国内景気にむけたポジティブな発言が目につくようだ。

対外的な面においても(特に対米かな)おとなしい? 非常に紳士な雰囲気なのは、やはり3月の統一地方選挙をにらんでのことだろう。テクニカル的にもトルコリラ円は現在、日足、週足どちらも重要な所にきており上下どっちにでも動きだしそうだ。

動く前にエネルギー蓄えている期間とでもいえばよいのか。それだけに3月の選挙前は動きずらいだろう。現時点ではトルコリラ円は底堅く推移しているとはいえ、昨年ここまで売られてしまったのでやはり何とかもどしてほしいのも事実。
トルコ国内が選挙まで大きな動きを見せないとなれば、はやり相対的に海外のイベントでトレンドが起きたり、急な上下動にトルコリラが巻き込まれることが考えられそうだ。したがってこのあと3月までに予定されている海外イベントには十分注意したいな。
要注意イベントは、
- 英国ブレグジット
- 米中貿易戦争
だろうか。加えて米国の政府機関閉鎖関連というのもウォッチ対象に加えておこう。


トルコリラスワップポイントランキング


※2019/07/08日時点
※スプレッド原則固定(例外あり)
※クリック365は変動制
Sランク
会社名 | スワップ | 最低購入単価 | スプレッド |
LIGHT FX![]() |
100円/日 | 1000 | 1.7銭 |
みんなのFX | 100円/日 | 1000 | 1.7銭 |
Aランク
会社名 | スワップ | 最低購入単価 | スプレッド |
ヒロセ通商 | 100円/日 | 1000 | 1.9銭 |
サクソバンク証券 | 100円/日 | 5000 | 2.1銭 |
GMOクリック証券(クリック365) | 100円/日 | 10000 | 2.9銭 |
マネーパートナーズFX nano | 100円/日 | 100 | 3.8銭 |
マネーパートナーズ | 100円/日 | 100 | 3.8銭 |
FXプライムbyGMO | 100円/日 | 1000 | 4.8銭 |
Bランク
会社名 | スワップ | 最低購入単価 | スプレッド |
SBI FXトレード | 92円/日 | 1 | 4.8銭 |
外為どっとコム | 85円/日 | 1000 | 1.9銭 |
セントラル短資FX | 60円/日 | 1000 | 2.5銭 |
その他、トルコリラ取り扱い可能
会社名 | スワップ | 最低購入単価 | スプレッド |
楽天証券 | 60円 | 1000 | 6.8銭 |
64円 | 1000 | 15~50銭 | |
マネースクエア | 60円 | 1000 | 8.0銭 |
取り扱いなし
ライブスター証券
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外為ジャパン
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