GDPと失業率
トルコリラ戦士諸君! 今週も経済指標が発表されたぞ。今日はGDPと失業率を見てみよう。
トルコGDP成長率は残念ながら今回もマイナスに沈んでしまったな。
まあ事前にマイナス値となることが多くのメディアからも予想としてアナウンスされていたのだが、3月11日に発表された値はマイナス2.4%であった。
前回もマイナス1.6%でありリセッション入りの定義となる二期連続のマイナス成長だったわけだ。

そして、3月15日には失業率が発表されたぞ。前回の12.3%からさらに悪化し、結果は13.5%だった。

2018年の4月頃からじわじわと上昇しておるのだな。内容をもう少し見ると、若年者失業率という指標が非常によろしくないのだ。
この若年者失業率は24.5%であり、これも2018年の4月からキレイに右肩上がりの上昇を継続している。
トルコの年代別人口構成は大変きれいな形をしておって、労働力と成り得る若年者の層が厚いのだ。
日本からみると非常にうらやましい限りだが、このもっとも労働人口の中で層の厚い世代の失業率が非常に高い、という状況に陥っているのだ。


24.5%といえば、若者4人に1人は職がないということだ。
参考までに、失業率発表時のTRYJPYチャートを5分足チャートとして記載しておいたが、ほとんど反応は示していなかった。
不気味なほどの底堅さだ。最近のトルコ発経済指標は、のきなみ低迷しているのにトルコリラは暴落しとらんのだ。
強力に下支えされているのではと思ってしまうぐらいだな。本記事の後半に日足チャート、週足チャート最新を掲載しておくのでぜひ見てほしい。
二期連続のGDPマイナス、じわじわと上昇する失業率に加えて高いインフレ率というなかなか明るい兆しが見えてこないトルコだが、本当に景気後退局面に入ってしまったのだろうか。


株式指標を見る限りでは今年に入ってからは大きなレンジ枠にどっぷりはまって上にも下にも動けない状況と思われる。
もちろんトルコリラも同様でありいま時点で上下どちらかにトレンドが発生している気配はない。
また、原油先物価格がじわじわと上昇。ここ1,2週間なかなか超えられなかった58台を上ぬけているぞ。
選挙に向けて
さて、国内の経済がいまひとつ勢い付かないことでは、さぞかし選挙を前にして現政権もだまってはいられないことだろう。
国内経済テコ入れに加えて、国民の目を何とかして海外に向けたい。外交面の活動を自国民へアピールするという策を使っているのではないだろうか。
ロシアからのS-400購入の件
米国からのF-35購入の件
EU加盟に向けた活動
トルコのエルドアン大統領とイスラエルのネタニヤフ首相間「応酬」
さらに、つい最近のニュージーランドテロ事件に対する声明発表
等々、もちろんトルコという国として当然の活動だったり発言だったりという側面もあるだろうが、一方で選挙に向けた、支持率向上を狙った動きも一部には混じっているのだろう。
同様なニュースが選挙直前まで、ポロポロと出てくる可能性は高いのだが、エルドアン大統領含めた政府要人にはくれぐれも刺激的な発言や行動等に至らない様お願いしたい。


トルコリラ円テクニカル
では、トルコリラをテクニカル指標にて分析してみようじゃないか。
まずは、日足チャートだ。今週はマイナス1σにすら戻れない低空飛行だが、底値も堅かったのだろうか。
先週は売り目線だったが、この1週間が底値を割らない状態であれば、ここから反転という期待もある。日足チャートを見ると、この週末金曜はやや下髭をともなった陽線で終わっているじゃないか。
ただし、遅行スパンはすでにローソク足の下に潜り込んでおり、上記のとおりで日足ローソクの終値はずっとマイナス1σを超えられない、よわーい状態である点はしっかり頭に入れておこう。
そして、週足チャートだ。今週も週足チャートはBBの幅がギュっと収束した状態は変わらず。先週はちょっと大きめの陰線で終わったのだが、今週は久しぶりに下髭をともなった陽線で終了となった。
今後も、マイナス1σを終値で下抜けてしまうのか、再浮上できるのかが非常なポイントとなるだろう。週足チャートを見ると今週はザラ場でマイナス1σを抜けた場面もあったが、終わってみればしっかりと陽線で週末をむかえられたぞ。週足陽線は実に7週間ぶりだな。
遅行スパンはますますローソク足に接近しており、あと3本(つまり3週間)後にはローソク足に接触することになりそうだ。
あと3週間後(つまり3月末、選挙前後)にこの遅行スパンがどっちへ動き出すのか。
その時の日足はどのようになっているのか。
先週までは悲観的な下方向トレンドをイメージしていたが、現時点、週足を元に判断なら下方向からやや改善の兆しが見えてきたという見方もできるぞ。遅行スパンがピクンと上を向き始めているじゃないか。さらに前出の通りで、今週は久しぶりに陽線で終わることができたのだ。
とはいっても、上か下かといったことは、その時にならなければなんとも言えない。安易な予想はせず、自身が信頼を置いているテクニカル指標の示した形を信じて取引を検討いただきたい。


中国人民元でスワップライフはどうだ!
膠着しきったトルコリラ円でも、スワップポイントは手に入る。もちろんスワップポイントが目当てならそれでも良いが、トルコリラ円ほどではなくてもスワップポイントが手に入りそうな通貨ペアが、みんなのFXからサービス提供始まるのだ。
中国の人民元だ。通貨ペアとしては人民元/円という形になるらしい。


1LOTあたりのスワップは10円なので、トルコリラ円に比較するとかなり少ないのだが、現在の人民元は約16円半ばを推移しているのだから、1LOTのポジションに必要な証拠金は約7000円弱といったところでトルコリラとも大きく差はないのだ。
さらに、人民元はトルコリラ円のように、突然レートがぶっ飛ぶような動きはまず見たことが無い。
2013年からの推移を見ても12円台から20円。2016年以降は15円から17円半ばというレンジなのでスワップ狙いトレーダにも都合がよいのではなかろうか。
これまで人民元は非常に割安に推移してきただけに、今後は米国からの圧力等もあり上昇期待が高いとなれば、スワップ狙い以外にデイトレードでのキャピタルゲイン狙いも十分対応できるというものだ。
3月の選挙はもう目前に迫ってきたが、こういった他通貨ペアもトレード戦略の1つに組みこむのもよいかと思うぞ。
最後に
トルコの地方選挙という大イベントを控えている一方で、英国ではブレグジット延期協議が可決されており、今後はEU間での延期協議を行うらしい。
もちろんEUが承認しなければ事実上の合意なき離脱を迎えてしまうことになる。また、ベトナムで成果なく終わった北朝鮮と米国間関係では、またしても、きな臭いニュースが流れだしてきた。
さらに米国は中国とも関税問題で現在も調整中と、トルコの周り(というか欧米、アジア、世界中では)はいつ炸裂してもおかしくない話ばかりだな。
これまでもトルコ国内のイベントより国外の欧米発のニュースで大きく値を動かすことが多々あったトルコリラだ。選挙前に皆が取引を控えている低ボラリティ状態ではちょっとした動きでも大きな値幅を伴うこともあり得る。
さらに、年始のフラッシュショック以降一時的に比率が下がったとはいえ、日本人トレーダのトルコリラは大きく買ポジションに傾いている状況はいつ狙われてもおかしくないだろう。
選挙前であってもこの状況を利用した輩がどこかで動くかもしれんのだ、十分注意して資金運用をしていただきたい。


トルコリラスワップポイントランキング


※2019/07/08日時点
※スプレッド原則固定(例外あり)
※クリック365は変動制
Sランク
会社名 | スワップ | 最低購入単価 | スプレッド |
LIGHT FX![]() |
100円/日 | 1000 | 1.7銭 |
みんなのFX | 100円/日 | 1000 | 1.7銭 |
Aランク
会社名 | スワップ | 最低購入単価 | スプレッド |
ヒロセ通商 | 100円/日 | 1000 | 1.9銭 |
サクソバンク証券 | 100円/日 | 5000 | 2.1銭 |
GMOクリック証券(クリック365) | 100円/日 | 10000 | 2.9銭 |
マネーパートナーズFX nano | 100円/日 | 100 | 3.8銭 |
マネーパートナーズ | 100円/日 | 100 | 3.8銭 |
FXプライムbyGMO | 100円/日 | 1000 | 4.8銭 |
Bランク
会社名 | スワップ | 最低購入単価 | スプレッド |
SBI FXトレード | 92円/日 | 1 | 4.8銭 |
外為どっとコム | 85円/日 | 1000 | 1.9銭 |
セントラル短資FX | 60円/日 | 1000 | 2.5銭 |
その他、トルコリラ取り扱い可能
会社名 | スワップ | 最低購入単価 | スプレッド |
楽天証券 | 60円 | 1000 | 6.8銭 |
64円 | 1000 | 15~50銭 | |
マネースクエア | 60円 | 1000 | 8.0銭 |
取り扱いなし
ライブスター証券
YJFX!(外貨ex)
DMM FX
外為ジャパン
ひまわり証券(ひまわりFX)
FXブロードネット
マネックスFX プレミアム
アイネットFX
外為オンライン
トルコリラのスワップポイントを受け取る時の注意点
●スワップポイント(金利差調整分)について
通貨ペアを構成する通貨のうち、相対的に高金利の通貨を売った場合、または相対的に低金利の通貨を買った場合には、その取引数量相当のスワップポイント(通貨ペアを構成する両通貨の金利差の調整額)の支払い額が日々蓄積され、時間の経過に比例して損失額が大きくなりますのでご注意ください。また、現時点でスワップポイントを受け取れるポジションであっても、将来にわたって通貨ペアを構成する両通貨の金利差が縮小または逆転した場合には、その受け取り金額が縮小したり、反対に支払いへと転ずる可能性がございます。
また、FX取引のリスク、特に、為替変動による損失がスワップポイントで得た利益を大幅に上回る事もありますので、ご注意ください。
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