FXでのチャートに表示させることができるインジケーターは相場の流れやエントリーの補助を行うものです。
世の中には無数のインジケーターがあり、同じインジケーターでも使い方も無数にあります。
トレーダーの数だけ、手法が存在しているといっても過言ではありません。
考え方は人によって様々ですが、できればチャートが視覚的に綺麗でぱっとわかりやすいほうがいいですよね?
ここで紹介するレインボーチャートはそんなインジケーターのひとつです。
一度チャートに設定すると見ているだけで楽しいと思えるかもしれませんよ。
レインボーチャートとは?
レインボーチャートと聞くと、なんか凄そうというイメージが沸きませんか?エントリーの精度が凄いとか、かなりのpipsが取れそうとか。
しかしながら、がっかりさせるようなことを言うかもしれませんが、レインボーチャートはあくまでもチャートにしかすぎません。
他のインジケーターのようにエントリーポイントが明確にわかるわけではないのです。チャートの流れ、つまりトレンドを視覚的にわかりやすく表現してくれるといった感じでしょうか。
仕事でもなんでも視覚的にわかりやすいというのは非常に重宝されるものです。このレインボーチャートもそういった意味では、非常に優れたものなのではないでしょうか。
まずは、百聞は一見に如かず
というわけで、実際にレインボーチャートを表示されたチャートを以下に記載します。
芸術というかなんというか。
私が初めてこれを見たときは、ちょっと感動的なものを覚えました。一言でいうならば、なんか凄そうですよね。
虹とまではいきませんが、オレンジや黄色、緑や青・紫など5色の色がうねうねと波打っている姿は虹に似ているのかな?
でも、なにをどうしたらこんな綺麗なチャートが描けるのか。それは、次の項で説明していきます。
レインボーチャートの正体は?
結論から言うと、レインボーチャートは移動平均線の集まりなのです。
短い期間から長い期間までの移動平均線をチャート上に表示させていく。
MT4では移動平均線の色を変えることができるので、期間に応じて色を変えているといった感じです。
ちなみに、上記の図は移動平均線の期間が2~200までを表示させています。
レインボーチャートの表示させ方
ここではMT4でレインボーチャートの作り方を説明していきます。
挿入するのは、移動平均線(Moving Average)です。MT4の上部タブから「挿入」→「インジケーター」→「トレンド」→「Moving Average」をクリックします。
そうすると、以下のような画面が表示されます。
ここでは期間24の移動平均線をHotPinkで表示させる設定です。このままOKボタンを押すと、移動平均線がチャート上に表示されます。
レインボーチャートは移動平均線の集合体でしたよね。ということは、複数の移動平均線を表示させる必要があります。
つまり、上記の挿入から設定までを何度も何度も繰り返し行うというわけです。
ちなみに、一番最初にお見せしたレインボーチャートは以下のような設定で行いました。
期間:2,4,6,8,10,12,14,16,18,20,22,24
間隔:2
スタイル:ピンク色
期間:26,28,30,32,34,36,38,40,44,46,48
間隔:2
スタイル:黄色
期間:50,53,56,59,62,65,68,71,74,77,80
間隔:3
スタイル:緑
期間:84,88,92,96,100,104,108,112,116,120,124
間隔:4
スタイル:青
期間:128,134,140,146,152,158,164,170,176,182,188,194,200
間隔:6
スタイル:紫
2から200までの移動平均線を5つのグループに分けています。チャート上での振れ幅の大きい平均線が短期線、なだらかになるほど長期戦といった感じです。
上記の設定はあくまでも例です。移動平均線の数や間隔、色は自由に設定してもらってもかまいません。
間隔を狭くすればするほど、よりシームレスなレインボーチャートができあがりますが、その分作業が面倒です。
上記の例を表示させるだけでもけっこう大変な作業でした。
それゆえ、すべての移動平均線を設定した後に1時間足や日足などいろいろな足で表示させた時は感動ものでしたよ。
インジケーターをインストールする
とはいえ、やっぱり50個以上のインジケーターを設定するのは面倒だ~という人も多いかと思います。
そういう人のために、無料でインジケーターを公開している人もネット上にいますので、それらをダウンロードしてMT4に組み込んで使うのもひとつの手かと思います。
ここでは、拾ってきたインジケータをMT4で表示させるやり方を紹介します。インジケータはex4というファイル形式であれば、データフォルダに移動させるだけで、MT4で表示させることができます。
ここのサイトからダウンロード可能です。
もしそれ以外のファイル(mq4)であれば、MT4で動かすためにはコンパイルという実行可能な形式に変換させる必要がありますが、ここではex4ファイルを使った場合だけを紹介してみます。
まずMT4を立ち上げて、「ファイル」のタブから「データフォルダを開く」をクリックします。
そうするとフォルダが開きますので、そのフォルダにダウンロードしてきたファイルを移動させます。移動させる場所は、「MQL4」内の「Indicators」です。
フォルダにダウンロードしたex4ファイルが入ってることを確認しましょう。
今回は「RainbowEMA 01 2-25」というファイルをダウンロードしてきています。
確認したらいったんMT4を閉じて再起動させます。
再起動後に、「挿入」→「インジケーター」→「カスタム」でダウンロードしてきたファイルをクリック。
するとインジケーターがチャート上に以下のように表示されます。
今回はダウンロードしてきたファイルが5個に分割されているものだったので、短期足のみの表示になっています。
残りの4つを同じように操作すれば、綺麗なレインボーチャートを画面上に表示させることができます。
再起動は、すべてのファイルを移動させてからでもかまいませんよ。
レインボーチャートの使い方
では、このレインボーチャートで何がわかるのか?について紹介していこうと思います。
一言でいうと、トレンドがわかりやすいです。チャート上の虹のような移動平均線群が綺麗な形をしているのかどうかで、トレンドがでているかどうかを判断できるのです。
綺麗かどうかは個人差がありますが、複数の移動平均線がごちゃごちゃと交差したり、ねじれ合ったり、重なりあったりしているということは、視覚的にもあまり綺麗ではないし、トレードすべきではないといったことも言えるのではないでしょうか。
また、このレインボーチャートを使ってトレードを行う上でのポイントとしては、移動平均線が密集したところから広がるところ。
ここが注目ポイントです。下記の図で↑で示しています。
ボリンジャーバンドのスクイーズの使い方に似ていますよね。相場が膠着した状態から、一気にトレンドが発生する場面です。
このようなポイントを視覚的にわかりやすく表現しているのはレインボーチャートの特徴だと言えます。
最後は短期足と長期足を同時に表示させている点です。
マルチタイムフレーム分析という表現がありますが、短期足や中期足、長期足それぞれでトレンドは発生しています。
トレンドは長期足ほど強いと言われており、総合的には短期足も長期足のトレンドに従うと言われています。
つまり何がいいたいかというと、ひとつのチャートで短期や長期などの複数のトレンドがわかれば非常にありがたいですよね。
それをより視覚的にわかりやすく表現しているのが、レインボーチャートなのです。上記の図では紫色のチャート群が長期足です。
これらが右肩上がりの時は上昇トレンドなので、この右肩上がりの状態の時は、買い目線でトレードすればいいことがわかります。
まとめ
以上のように、レインボーチャートについてと設定方法を紹介してきました。
トレンドを征する者はFXを征すると言っても過言ではなく、このレインボーチャートはそのトレンドを視覚的にわかりやすく表現させることができます。
数多くの移動平均線を設定することはちょっと面倒かもしれませんが、それ以上の価値があるかもしれません。
自分のMT4をアーティスト風に変化させてみたいと思う方はやってみてはいかがでしょうか?
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