トルコ政策金利が発表されたぞ。エルドアン大統領の「一桁までさげろ~!」という発言もあってか、市場は警戒していたのだが、結果は16.5%で3.25%の下げ。5%という噂もでていたが予想の2.75%よりは金利を下げてきた。今月は米国の利下げ実施もあり、主要国も軒並み利下げだ。
極端な利下げにはならなったことで、かえってトルコリラは絶好の買いのタイミングなのか、失速して元の木阿弥か? 今週の出来事も振り返ってしっかり検証していくぞ。
経済指標 政策金利が発表されたぞ
先月は長らく24%という高金利を維持してきたトルコが久しぶりに利下げを実施し、今回はどうなるのかと注目が集まっていたわけだが、市場予想の2.75%より下げて3.25%の利下げとなったな。金利は16.5%というわけだ。
市場ではエルドアン大統領からの圧力もあり、大きく利下げされるのでは?という不安からトルコリラは売られていたものの、3.25%という数字を見て買い戻しが入ったのだろうか。発表直後は一気に反発上昇して反応しておったぞ。
まあ、もともとトルコ中央銀行の目標金利は5%なのだから、いずれ段階的な利下げが実施されるのだろうが急激な利下げはトルコリラ売り圧力になるだけでなく、インフレの悪化も招きかねないのだな。インフレ率も徐々に回復しているだけに慎重にお願いしたいものだ。
今回の利下げは、トルコ経済の堅調な推移もあってのことだろう。
今週は他にもいろいろな指標が発表されており、いずれもトルコ経済が回復してきていることを裏付ける結果となったな。
失業率
わずかだが、予想の13.2%に対して、そして前回の13%よりもさらに改善し12.8%。前月と比較しても0.2ポイントの改善となり、2019年に入ってから毎回改善している。
工業生産
予想のマイナス2.7に対して結果はマイナス1.2。先月のマイナス3.7からも大きな改善。これも2019年に入ってから堅調に改善している。
小売販売(月間)
予想のマイナス1に対して結果はプラス2.3。小売販売(年間)もマイナス1.2となりこちらも2019年にはいってから徐々に改善しておる。
経常収支
予想のマイナス14億ドルに対して結果はプラス11.6憶ドル。プラスは実に昨年の11月以来のことだ。
どいつもこいつもなかなかの結果だったようだな。国内経済が底堅い要因の一つとして、やはり原油価格の安定は見逃せないだろう。ずっと、50ドル-60ドルの間を推移しているのだから。このラインをぜひ維持してほしいのだが、日足を見ても下値を切り上げてきている点は要注意だぞ。
そして米国債10年の利回りだな。一時期は1.4%台まで落ちたが今週は先週から引き続き上昇継続で1.9%台まで復活している。
1.95%近辺から2.2%は前回の下落前にレンジを形成していたところだけあって、上に抜けるか、上昇の頭を抑えられてしまうか要注意だぞ。
トルコの周り
トルコ株価指数も100000ラインを超えるもすぐに戻してしまったりだったが、今週はしっかりと100000ラインを抜けたようだな。
トルコ経済の好調もあるが、最近のニュースに出ていた
米中貿易戦争の懸念後退
英国合意なき離脱懸念の後退
欧州のECB金融緩和
など、株式、為替を押し下げていた要因が和らいだことでの反発もあってのことだろう。
週半ばに、スケベ根性でショートしたユーロ円は週末のドギラ砲のおかげで建値手前からの、あっという間の急騰で呆然の後に、激しい失意のマイナス300PIPSだ。
週明けの損切りはもはや避けて通れない。堅調なトルコリラ円でニンマリも、他通貨への安易な浮気でどえらいことになってしまった。
余談はさておき、トルコ自体は再び米国との関係が怪しくなってきているのだな。
米国とトルコのEPA(経済連携協定)締結に向けた交渉というニュースも流れてくる一方で、米国によるS400購入に対する制裁も懸念材料として解決されておらんしな。
最近のトルコはロシア指向という点は、米国にも気に入らない事なのだろう。9月末には両国大統領の会談があるらしい、まずは、ここでどんな話がでるかだな。
さらに、週末のニュースとして、トルコのダウトオール元首相が与党・公正発展党から離党して新党を結成するらしいのだな。国内はエルドアン大統領の影響力低下がささやかれている時期だけに、勢力脆弱化からの国内政治不安は気になるのだぞ。
テクニカルチャートの確認だ
日足をみると、この2週間で長い下髭をともなったフラッシュクラッシュから、じわじわと上昇していることがわかることだろう。BBのマイナス2σからプラス2σ手前まで上昇してきたぞ。
週末は、さらにプラス2σを抜けることができず、やや頭重く陰線で終わったが週間では大きく上昇しているな。基本的には上昇トレンド中だが、やはりプラス2σを超えられなった。
そして遅行スパンも同じタイミングで、ローソク足を上に受けることはできず、頭を抑えられてしまった形で週末を迎えている。
今週ほどの勢いはなくても、この先も上昇を継続していけるのか、プラス2σで一旦上昇一服となり再び下向きに切り替わるのか、遅行スパンの頭の重さも意識して考えたほうがよさそうだな。
そして週足。
こっちも同様で遅行スパンはローソク足の下だが、ぴったりとローソク足に接触して週末を迎えているぞ。
このあと、ローソク足を上に抜けるのか、ここで頭を抑えられるのか、どうなるだろうか。
ローソク足も陽線継続ではあったが、プラス1σを終値で超えることはできず週末を迎えているのだな。
週足、日足をみるとぼちぼち上昇一服と思えてしまうのだがどうだろうか。
最後に
トルコ経済も徐々に回復の兆しが見え始めたところで、国内経済政治の脆弱性や対米国関係の悪化等マイナス要因もいろいろだ。
経済の回復とは言っても、高インフレやトルコリラ安が始まる前の状況には戻っているわけではないので、何としてもここを乗り切ってほしいかぎりだぞ。
トルコリラ円も19円台への定着や20円大台復帰を願うばかりだ。利下げでスワップポイントが下がるのは残念だが、まだまだ高金利通貨なのは間違いないからな。
トルコリラスワップポイントランキング


※2019/07/08日時点
※スプレッド原則固定(例外あり)
※クリック365は変動制
Sランク
会社名 | スワップ | 最低購入単価 | スプレッド |
LIGHT FX![]() |
100円/日 | 1000 | 1.7銭 |
みんなのFX | 100円/日 | 1000 | 1.7銭 |
Aランク
会社名 | スワップ | 最低購入単価 | スプレッド |
ヒロセ通商 | 100円/日 | 1000 | 1.9銭 |
サクソバンク証券 | 100円/日 | 5000 | 2.1銭 |
GMOクリック証券(クリック365) | 100円/日 | 10000 | 2.9銭 |
マネーパートナーズFX nano | 100円/日 | 100 | 3.8銭 |
マネーパートナーズ | 100円/日 | 100 | 3.8銭 |
FXプライムbyGMO | 100円/日 | 1000 | 4.8銭 |
Bランク
会社名 | スワップ | 最低購入単価 | スプレッド |
SBI FXトレード | 92円/日 | 1 | 4.8銭 |
外為どっとコム | 85円/日 | 1000 | 1.9銭 |
セントラル短資FX | 60円/日 | 1000 | 2.5銭 |
その他、トルコリラ取り扱い可能
会社名 | スワップ | 最低購入単価 | スプレッド |
楽天証券 | 60円 | 1000 | 6.8銭 |
64円 | 1000 | 15~50銭 | |
マネースクエア | 60円 | 1000 | 8.0銭 |
取り扱いなし
ライブスター証券
YJFX!(外貨ex)
DMM FX
外為ジャパン
ひまわり証券(ひまわりFX)
FXブロードネット
マネックスFX プレミアム
アイネットFX
外為オンライン
トルコリラのスワップポイントを受け取る時の注意点
●スワップポイント(金利差調整分)について
通貨ペアを構成する通貨のうち、相対的に高金利の通貨を売った場合、または相対的に低金利の通貨を買った場合には、その取引数量相当のスワップポイント(通貨ペアを構成する両通貨の金利差の調整額)の支払い額が日々蓄積され、時間の経過に比例して損失額が大きくなりますのでご注意ください。また、現時点でスワップポイントを受け取れるポジションであっても、将来にわたって通貨ペアを構成する両通貨の金利差が縮小または逆転した場合には、その受け取り金額が縮小したり、反対に支払いへと転ずる可能性がございます。
また、FX取引のリスク、特に、為替変動による損失がスワップポイントで得た利益を大幅に上回る事もありますので、ご注意ください。
トルコ戦士の記事をいち早く受け取りたい戦士は、友達登録宜しく!
友達優先で、より早い情報をお届け!この情報が相場での勝利を掴む。
トルコ戦士募集!(871人参加中 2019/0708現在)