FXの世界では10人いたら10人の手法があると言ってもいいくらい、世の中にはいろいろな手法があります。
そんな手法のひとつにサイクルトレードとあまり聞きなれないトレード方法があります。
ここでは、サイクルトレードの概念や具体的な設定方法などを紹介していきます。
サイクルトレードとは?
歴史は繰り返す。という言葉を耳にしたことがありますよね?数百年単位で戦争が起こっているとか、地震が起こるとか。
大きな事件などその繰り返す物事には一定の時間(期間)があります。その期間のことをサイクルと呼びます。
他にもサイクルはあり、最も身近なサイクルは1年は365日、1日は24時間などです。
この一定の時間であるサイクルをトレードに活用したのが、サイクルトレードです。
FXに限らず、株式でも先物でもチャートを見ると、レートが上がったりと下がったりを繰り返しています。
上がっている期間、下がっている期間にもしかして一定のサイクル(時間)があるのではないか?と着目したのがサイクルトレードです。
フィボナッチトレースメントなどは、チャートの縦軸であるレートに対しての手法やインジケーターはありますが、
サイクルトレードは横軸に着目するトレードです。
サイクルトレードのメリット
サイクルトレードのメリットはズバリ、大底や天井を捉えることができることです。
過去のチャートを見て、大まかなサイクルを見つけて、次のサイクルに移る時にエントリーする。
しかも大底や天井を捉えると、それ以降はずっとほったらかしで問題なし。
トレードの回数が非常に少なく、勝手に資金が増えていくという、スイングトレードの真骨頂だと言えます。
サイクルトレードのデメリット
サイクルトレードは長期でのトレードが基本となります。4時間足や日足や週足などです。
そのため、取引回数が非常に少ないのがデメリットです。
また、週足のサイクルも多少なりの誤差もあります。ただ、見ているチャートが週足のため、誤差が数週間です。
さらに、トレード回数が少ないため、1回のトレードで損切となった場合のリカバリーが効かないことです。
スキャルピングやデイトレードであれば、優位性のあるトレードをすれば、損失が出てもスグに取り返すことが可能です。
サイクルトレードの場合は、時間がかなりかかってしまうのです。
ただ、年単位での収支を重視するような余裕のあるトレードを行えば、このデメリットはデメリットではなくなるかもしれません。
サイクルとは何か?
そもそもチャートのサイクルとはなんでしょうか?わかりやすく言うと、安値から安値までをひとつのサイクルと考えます。
チャートにその例を記載します。
①が最初の安値です。そこからレートが上がり下がりを繰り返しながら上昇して、いったん天井を付けます。
その後、下落をして②で安値を付けます。ここでひとつのサイクルが完了と考えます。
ひとつのサイクルが終了すると、次のサイクルが始まる、それが終われると、また次のサイクルといった感じです。
ポイントは、安値から安値までとサイクル内には必ず高値(天井)が存在するということです。
サイクルのパターンは2つ
ひとつのサイクルは安値から安値だと上記の項で書きました。
このサイクルですが、ひとつめの安値が高いパターンとふたつめの安値が高いパターンと2つあります。
ひとつめのパターンは、レートが山と谷を作りながらどんどん上昇し、いったん天井を付けてから下落して安値を付けるパターンです。
波形がわかりやすように、赤の直線で波を表現しています。このパターンの特徴として、中心よりも右側に最高値があることです。
でも、この形ってどこかで見覚えがあるような。。。
そうです。上昇トレンドの波形と同じですよね。なので、このパターンの時は買いが優勢となります。
ふたつめのパターンは、レートがいったん上昇して天井を付けた後、どんどん下落して安値を更新するパターンです。
特徴としては最高値は中心よりも左側にあることが多いです。
よくみる下降トレンドの波形で、売りが優勢なパターンです。
具体的な設定の例
サイクルのパターンを理解してもらえたと思いますので、実際のチャートでどのようにサイクルトレードを活用するかを紹介していきます。
実際にサイクルを表示したチャートを下記に記載します。
赤の縦線と縦線の間がひとつのサイクルです。ひとつのサイクルと同じスパンを当てはめて縦方向にラインを引いていきます。
すると、ある一定の周期でこのサイクルがくりかえされていることがわかります。
週足でだいたい18週でサイクルが終わると言われていますが、実際は15週だったり、22週だったりさまざまです。
サイクルトレードといっても、あくまでもトレンドの中での話です。
例えば、上記の図でも、最初の15wから最後の15wまでをもっと大きな上昇トレンドととらえることができます。
その場合、これらのサイクルは上昇トレンド内のひとつの波形となります。
ここでいうサイクルはあくまでも18週を目途にして、この期間の中に最高値と安値がふたつ。これがポイントです。
15週あたりが過ぎたところで、そろそろ反転するのでは?予測をたてるのもいいでしょう。
しかし、ここの数週間の差をどう見るのかでサイクルトレードの有用性が異なります。
相場は生き物で絶対はないので、必ずしも18週でサイクルが終わるとは言い切れません。
デメリットでも書きましたが、短期売買にはサイクルトレードは不向きです。
先程の数週間の差を許容できるような週足や月足でのトレードをやる長期スイングトレーダーにでないと、サイクルトレードは難しいと思います。
まとめ
以上のようにサイクルトレードについて紹介していきました。
けど、サイクルトレードだけでのトレードはエントリーやクローズのタイミングが曖昧すぎて、リスクが大きいと思われます。
他のインジケーターと異なり、人によって線の引き方が異なるのと、明確なタイミングが表示されないということがあげられます。
しかしながら、今後のレートの大きな流れを予測するには効果を発揮することができます。
日頃のトレード分析の補足として使用するのが一番のおススメ方法です。頭の片隅にでも置いてトレードしてみては如何でしょうか?
MT4を使うならまずは口座開設を!
MT4はロシアで開発されたツールですが、以下で紹介している国内業者で口座開設をすると無料で使う事が出来ます。
-
-
国内FX業者でMT4に対応した会社
元々はロシアで開発されたMT4。 MT4は日本国内でも、初心者から上級者まで、カスタマイズしやすく見やすいと人気のソフトです。 そして、「日本法人 メタクオーツ・ソフトウェア・ジャパン」が設立されまし ...