世の中にはいろんなインジケーターがあり、ここで紹介するアリゲーターもその一つです。
ネーミングがちょっと他のインジケーターに比べてインパクトがありますよね。アリゲーターというとアマゾンにいる獰猛なワニ。しかし、使いこなせばその名の通り非常に強力な武器になるインジケーターです。
ここでは、そんなインジケーターについての設定方法や使い方についての説明をしていきます。
アリゲーターとはどんなインジケーター?
アリゲーターといえば、あのこわーいワニの1種です。それとFXってなかなか結び付かないイメージではないでしょうか?けど、アリゲーターっていうインジケーターの中身を知れば、そういうことかぁって納得すると思います。
そもそもアリゲーターとは、ビル・ウィリアムス指標とよばれる指標のひとつです。有名なトレーダーでもあったビル・ウィルアムス博士によって編み出されたこのインジケーターは、アリゲーター以外にも5つくらいあります。
その中でも、もっともわかりやすくて初心者にも使いやすいと言われているのが、このアリゲーターです。このアリゲーターは実際には3つの移動平均線から成り立っています。短期足・中期足・長期足の3つをチャート上に表示させているといった感じです。
では、これがなぜアリゲーターになるのか。
その答えは、3つの移動平均線のラインをアリゲーターのあご、歯、口に例えているからです。これだけではちょっとわかりにくいので、実際のチャートで見てみましょう。
イメージは以下の通りです。
水色のライン⇒長期の移動平均線⇒アリゲーターのあご
赤色のライン⇒中期の移動平均線⇒アリゲーターの歯
黄色のライン⇒短期の移動平均線⇒アリゲーターの口
上記のように相場が一気に動くとき、アリゲーターが口を開けて獲物を食べる姿に似ていませんか?図の中央付近のレートが急上昇している付近がそれにあたります。
それと反対に、相場が動いていないとき(トレンドが出ていないとき)は上記3つのラインがなだらかな状態、つまりアリゲーターが寝ているという状態です。上の図の右端がそれを示しています。
MT4での設定方法の紹介
ここでは、MT4でのアリゲーターの設定方法と各項目の設定値について紹介していきます。
まずはMT4の上部タブから「挿入」→「インジケーター」→「ビル・ウィルアムス」→「Alligator」をクリックします。
ビル・ウィリアムスの指標群が最初からMT4のインジケーターグループになっているほど、実はこのビル・ウィリアムス博士って凄い人なんです。余談ですが、このウィリアムス博士はアメリカで、相場の予測や洞察をさせたら右に出るものはいないとまで言われた人だそうです。
話は戻して、Alligatorをクリックすると、以下のようなアリゲーターのパラメーターの設定画面が表示されます。
パラメーターの期間の名称がおもしろいですよね。上から、ジョーズ、ティース、リップスです。日本語に訳すと、あご、歯、口なんですからね。
期間はどれくらいの足を使うか、自分の好きなように設定することができます。表示移動はどれくらい横方向にラインを移動させるかを設定します。
ですが、デフォルトのままでも問題なく使えますので、そのままでもOKです。
アリゲーターの各ラインは平滑移動平均線を使っています。平準移動平均線とは直近の値動きの比重を高くした移動平均線で、私たちが通常使っている移動平均線に比べて直近の動きの反映が早く、トレンドの転換や値動きを敏感にとらえることができるメリットがあります。
右のタブで、各ラインの色の設定や線の太さなどを指定してOKボタンを押すと、アリゲーターがチャート上に表示されます。
アリゲーターの見方
ここでは実際のアリゲーターの見方について説明していきます。
まず、3つのライン(あごと歯と口)が閉じている場合やごちゃごちゃと絡み合っている時は、アリゲーターが休眠しようとしている、または寝ている状態を意味します。
チャート上では、こんな感じです。
こんなときはトレンドが発生していない状態で、どちらに動くかわからないため、エントリーは控えたほうがいいですよね。
この休眠の時間が長ければ長いほど、アリゲーターのお腹はだんだんと減ってきます。
そして、起きたときはお腹もだいぶ減っている状態です。お腹が減ったのならば、次にやることは食事です。そう、狩りをして口を大きく開けて食事をするのです。その様子が以下のようなイメージになります。
口を大きく広げるとの同じように、レートも大きく動いていることが確認できます。つまり、大きなトレンドの発生です。
お腹いっぱいになるまで食事をしたあとは、アリゲーターはもう満足です。口を閉じてまた眠りにつこうとします。これはつまり、利益を確定するタイミングに相当します。
こうなると発生したトレンドが終わりとなります。
具体的なエントリーポイントについて
前の項でアリゲーターの見方について説明してきました。
感のいい人であれば、どこでエントリーすればいいかはわかって頂けるのではないでしょうか。
そうです、真ん中のアリゲーターが食事をするときにエントリーをするです。
3つのラインの角度が急であればあるほど、トレンドが強いとも言えます。ブレイクアウトの手法に近いでしょう。
私だったら、以下の図のような③ポイントで成り行き注文、もしくは指値でエントリーします。
具体的には以下のようなエントリーポイントの考え方です。
・①の下落ラインを上抜けする
⇒お、もしかして上に抜けるのか?
・②の水平線はレンジの上限なので、ここを抜けたら上目線で考える
⇒よっしゃ、上抜けしたぞ~ アリゲーターも広がってきたし。あとはどこで買うか?抜けた後の押し目で買いたいよね~
・③予測通りに押し目があったから、②の水平線あたりで買いのエントリー。
どんな相場で使えるのか?
では、このアリゲーターですが、どのような相場で使えるのかについて説明します。
アリゲーターはトレンドの初期段階を検知するものです。なので、トレンドが長く続くような相場で使えると言えます。
トレンドが長く続くような相場と言えば、4時間や日足などの長期足です。短い5分足などのスキャルピングでも使えないことはありませんが、大きな値幅を取るにはちょっと不向きですよね。
というわけで、長期足が使用するのが効果的です。実際アリゲーターも動きがゆっくりで、貫禄というか余裕がある。そんなイメージで考えてもらったらいいかと思いますよ。
まとめ
以上のように、アリゲーターについての解説を行ってきました。
獲物が大きければ大きいほど食事の時間も長く、アリゲーターが機能している時間も長いです。
大きく相場が動いた後(トレンドが発生した後)でも十分に利益を取ることができるので、紹介したアリゲーターを上手く使って、トレンドの波に乗ってみてはいかがでしょうか?
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